ひとしきり飲んだ後、彼が別の店に連れて行くという。しかもこのままの格好で・・・。
ぼくは、付き合っている人がいたし、知り合いにでも逢ったらとてもまずいことになると思い抵抗した。
何とか分かってもらい、縄を掛けられたまま、上から服を着ることで許してもらい、『縄』を後にした。
その後は、朝まで数件の店に連れて行かれ、さらにその先には・・・。

 何件か回った頃、時計がないことに気がついた。もう、縄は閉まっているというので、今夜はもう取りに行けない。しかし、それでよかった。なぜならこれでまた、縄にいく理由ができたからだ。

 これが、 僕の『縄』初体験だ。

by 武尊


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